「Txapela buruan, Ibili munduan」
卓話者:デスクリベルララルデ・プリンサさん(米山奨学生)
今回の卓話では、「Txapela buruan, Ibili munduan」という表現を通じて、「バスク語」や「バスク地方」についてご紹介したいと思います。私の話を聞いて、「バスク」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。しかし、多くの日本人が実は少しずつでもバスクに関する知識を持っていると確信しています。
例えば、日本で初めてキリスト教を伝えた人物は「ザビエル」として学校で教えられているので、日本人にはよく知られていますが、彼がバスク出身であることはあまり知られていません。また、ピカソの「ゲルニカ」は世界的に有名な作品の一つですが、これは「ゲルニカ」というバスクの町で起きた悲惨な都市無差別爆撃をもとに描いたものです。他にも、数年前からバスクチーズケーキが日本で非常に人気ですが、実は「サンセバスチャン」(バスク語でDonostia「ドノシュティア」)というバスクの町のチーズケーキです。
タイトルである「Txapela buruan, Ibili munduan」は、「自分のルーツや文化を大切にしつつ、世界を旅して知見を広げよう」という考えを表すバスク語の有名なフレーズです。私もフランスとバスクのアイデンティティを大切にしながら、日本や他国の文化について学び、自分の視野を広げたいと考えている。
卓話公開日 2024年 10月21日